ドラマ「嘘解きレトリック」第5話では、品子(片岡凛)の過去と家族の秘密が明らかになり、複雑な嘘と真実が交錯する展開が繰り広げられました。
今回は、品子が三つ子であり、過去の出来事がどのように彼女の人生に影響を与えているのかが重要な鍵となります。
事件を解決するために祝(鈴鹿央士)や鹿乃子(松本穂香)がどのように真相を追い詰めていくのか、また品子の家族に隠された「悲しい嘘」に迫っていきます。
「嘘解きレトリック」第5話ネタバレ
第5話では、品子が倒れていると思った祝と雅(北乃きい)が急いで人形部屋に向かいますが、倒れていたのは人形であり、品子が登場したことで事態は一転します。
祝が見つけた「人形部屋」の秘密
しかし、品子の態度が急に強くなり、鹿乃子は彼女が嘘をついていることに気づきます。
特に、品子の怪我についての説明や朝食を食べたという言葉が不自然であることを察知した鹿乃子は、祝に合図を送りますが、祝はなぜか品子に謝るのみ。
祝は、品子の異常な態度が、昨日とは全く別人のようだと感じ、1ヵ月前に見た品子とはまた違う別の人物であると推測します。
そして、品子が三つ子である可能性を感じます。
彼女の口調や行動が一貫していないことから、どうやら品子は三人存在していたようです。
自分のことを「私」と呼び、他の二人は「品子」と呼ぶことが判明し、祝はその謎を解こうとします。
イネの死の真相と品子の過去
その後、祝と久保(加藤諒)は、イネ(松浦りょう)の遺体発見現場を再調査。
崖の上に人影を見たという証言を元に、祝は振袖の格好でこの山を登るのは不可能だと判断し、別の視点から調べ始めます。
結果、祝と久保はお墓と洞窟を発見し、そこが人形部屋へと続いている可能性を感じます。
人形部屋の奥には、品子が3人でひっそりと暮らしていた部屋が存在しており、祝たちはその部屋を見つけ出します。
品子の治療をする医師の柴田(佐戸井けん太)も、品子の反応に違和感を感じていたことを明かし、品子が嘘をついていることに気づきます。
三つ子の悲しい運命と家族の嘘
品子が抱える秘密とは、三つ子として生まれ育ち、家族によって隠されてきた過去の事実でした。
1ヵ月前に亡くなった品子が、イネの目撃証言によって偽装され、その後の品子も怪我を負いながらも、真実を打ち明けようとしています。
イネの死に関わる真相が少しずつ明らかになり、イネが人形を売り飛ばした後、戻そうとしたが反対した男に突き落とされて亡くなったことが明らかに。
さらに、品子の家族にまつわる悲しい嘘が浮かび上がります。
品子の母も双子。
自分の子供たちも同じ運命を辿るのではないかと心配していたのです。
そのため、品子の父は「三つ子」の存在を偽り、架空の慣習を作り上げて家族を守ろうとしました。
この「嘘」は、品子の家族にとっては愛情から生まれたものだったのです。
祝と鹿乃子の心情
事件が解決し、品子が人形の呪いから解放されると、祝や鹿乃子はその苦しい過去を受け入れ、品子を警察へ送り出します。
しかし、事件の解決が全ての人にとって幸せな結末を意味するわけではありません。
鹿乃子は、真実を知ったことで、品子のように幸せになった人が少ないことを悩みますが、祝は
「そこまで責任を取る必要はない」
と告げ、鹿乃子を励まします。
さらに、雅は品子の母親もまた双子であったことを明らかにします。
白首村では双子を生むこと自体が忌まれる風習があり、品子の母は双子を生んだことで村人から責められ、心を病んでしまいました。
その結果、品子の父が家族を守るために「三つ子」を作り出したという事実が明かされます。
人形屋敷の結末の感想
このエピソードでは、嘘と真実が複雑に絡み合いながら進行し、最終的に品子が自分の家族を守るために生み出した嘘の深さと、その嘘がもたらした痛みが描かれました。
「嘘」は人を守るために使われることもあれば、破滅を招くこともあるという複雑なテーマが浮かび上がりました。
最終的に祝や鹿乃子が問題を解決し、品子を救うことに成功しますが、彼女が背負ってきた悲しい過去と向き合わせられることになります。
それでも、品子が呪いから解放されたことで少しでも心が晴れたのであれば、それが最良の結果と言えるでしょう。
次回は、どんなストーリーになるのか、その展開にも注目したいです。