ドラマ「嘘解きレトリック」の第1話では、主人公・鹿乃子と探偵・祝の関係が徐々に深まり始めるエピソードが描かれました。
ここで気になるのは、祝が放った「僕は君がいて嫌じゃないけど」という言葉の意味です。
この言葉には祝のどんな思いが込められているのか、鹿乃子との距離感がどう変わっていくのかについて考察してみましょう。
第1話あらすじ
鹿乃子は、幼少期から「人のウソが聞こえる」という特殊な能力を持っており、その力が原因で人々から疎まれてきました。
彼女は村を離れ、新しい土地で自分を受け入れてくれる場所を探している中で、探偵の祝左右馬と出会います。
新しい生活を模索する中、鹿乃子はとある事件に巻き込まれます。
町の少年・タロが姿を消し、鹿乃子と祝は彼を捜索することになりますが、祝の冷静な推理と鹿乃子の能力が組み合わさり、タロの居場所を突き止めることに成功します。
この事件を通じて、祝と鹿乃子の間には不思議な信頼関係が生まれ始めるのでした。
祝が「嫌じゃない」と言った意味とは?
事件後、鹿乃子は自分の力を知られてしまったことで
「やはり自分は普通ではない」
と再び自己嫌悪に陥ります。
彼女は祝にも、自分の力を気味悪く思われるのではと不安になりますが、祝は意外にも
「僕は君がいて嫌じゃないけど」
と返します。
この一言には、祝の独特な価値観や鹿乃子への信頼が垣間見えます。
「嫌じゃない」という表現は、直接的な肯定ではないものの、鹿乃子に対して拒絶もしていないことを示しており、
祝が彼女の特殊な能力を一切偏見なく受け入れていることがわかります。
祝にとって、人が持つ個性や能力は「良い・悪い」で判断するものではなく、
「必要かどうか」
が重要な要素であることが、この言葉に表れています。
祝と鹿乃子の距離感が変わり始める
こ祝と鹿乃子の関係には少しずつ変化が生まれてきています。
祝は鹿乃子の能力を「探偵に必要なもの」として捉え、彼女が特別であることを理由に疎んじたりはしていません。
むしろ、その力を役立てて欲しいと素直に望んでいるようです。
一方で、鹿乃子は自分の力が祝に知られたことで「普通に見てもらえなくなるのではないか」と思い、離れて行こうとします。
しかし、祝の「嫌じゃない」という言葉がウソでないことを感じ取った鹿乃子は、
その一言に救われ、彼と共に探偵事務所で働くことを決意します。
感想レビュー
「嘘解きレトリック」はミステリードラマという枠を超え、キャラクターたちの心情や成長が丁寧に描かれている作品ですね。
祝の言葉に表れるような、鹿乃子に対する偏見のなさや、彼女を一人の人間として認めている姿勢は、鹿乃子にとって大きな支えとなっています。
祝の「嫌じゃない」という言葉は、彼の正直な気持ちであり、鹿乃子を無条件に受け入れるという強い意志の表れ。
今後の展開に期待
第1話で描かれた祝と鹿乃子の関係は、まだ始まったばかりですが、二人の間にはすでに固い信頼の基盤が築かれ始めていますね。
祝が鹿乃子に対してどのような思いを抱き、彼女の力をどのように活かしていくのかに注目が集まります。
また、月9ドラマならではの、二人の間にロマンスが芽生えるのか?
単なるパートナーシップとしての関係に留まるのかも気になるポイントです。
次回以降も、事件を通して二人がどのように成長し、絆を深めていくのかが楽しみです。