2025春ドラマ

対岸の家事【第2話ネタバレあらすじ】“専業主婦は贅沢?”価値観ぶつかる公園の出会い

対岸の家事の第2話では、専業主婦・育休パパ・ワーキングマザーという3つの立場が交錯し、子育ての”正しさ”とは何かを突きつけてきます。

スケジュール通りに進まない毎日、自分の居場所がわからなくなる瞬間、そして誰にも言えない本音。

詩穂・礼子・達也、それぞれの孤独と向き合いながら、少しずつ”分かり合える距離”を探っていきます。

心をえぐる台詞と、共感せずにはいられないリアルな日常が詰まった第2話です。

第2話のあらすじ(ネタバレあり)

詩穂と達也、公園での再会から始まる違和感

中谷達也(ディーン・フジオカ)が砂場にいることを咎められたことをきっかけに、村上詩穂(多部未華子)はどこか目覚めの悪い朝を迎える。

夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)は仕事のトラブルで予定していた水族館へ行けなくなり、娘の苺(永井花奈)はしょんぼり。

そんな折、公園で再び出会ったのが育休中の達也だった。

2年間もの育休を取った厚労省官僚という異色の存在。

だが

「専業主婦って贅沢ですよね?」

という達也の無邪気な一言が、詩穂の心に静かに波紋を広げる。

砂場の“水族館”と、分かち合えない価値観

苺が「水族館に行きたい」と言い出したため、砂場で“湖”を作ることになるが、達也の完璧主義ぶりが発揮され、2時間の泥んこ作業に。

詩穂は「この人とは合わない」と早くも距離を置きたくなり、ママ友の坂上知美(田中美佐子)に愚痴をこぼす。

達也は日記と計画表で日々を管理する真面目な性格。

詩穂にもしっかり翌日の待ち合わせをメールで送ってくるが、その背景には、自身の母親への複雑な記憶が見え隠れする。

礼子の職場と、心の葛藤

一方、長野礼子(江口のりこ)は、出世した同期から「営業部に戻ってきて」と軽く言われ、育児とキャリアの狭間で揺れる。

詩穂に素直な気持ちを打ち明け、今の企画を通したいと前向きな決意を見せるが、詩穂から達也の話を聞いて興味を持つも、「会わないほうがいい」と忠告される。

水族館でのすれ違い、そして夜のSOS

約束通り待ち合わせに向かう詩穂は、自分が専業主婦であることの意味を達也に語る。

「お金はないけど、娘の“初めて”が見られる報酬がある」と。

だが達也は「ご主人は我慢していてかわいそう」と言い切る。

その夜、妻・中谷樹里(島袋寛子)に話すと

「あなたの母親と詩穂さんは違う」

と諭され、達也はハッとする。

翌日、詩穂と苺を水族館に誘い、4人で訪れるも、達也のマイルール全開に詩穂は「巻き込まないで」とはっきり言い放つ。

佳恋(五十嵐美桜)が転んでも手を差し伸べない達也に「甘やかさないで」と言い返され、価値観の違いはさらに浮き彫りに。

専業主婦を見下していた理由と、達也の変化

達也は「仕事していたほうが楽だった」と本音を吐く。

子育てがこんなに大変だとは思っていなかった。だが追い詰められた時に出会ったのが詩穂。

それなのに、結果的に彼女を傷つけてしまい、孤立。

そんな時、佳恋が高熱を出す。

スマホが見つからず、タブレットから詩穂に助けを求め、詩穂は即座に熱性けいれんを疑い、救急車を手配する。

協力の提案と、“パパ”と呼ばれた奇跡

後日、公園に姿を見せない達也親子を心配し、詩穂が自宅を訪ねるも、居留守。

だがポストに絵と動物園のチケットを忍ばせると、翌日、約束の場所に達也と佳恋の姿が。

詩穂の「ずっと毎日公園で待っていた」という想いを知り、達也は胸を打たれ、

「協力しませんか?」

と提案。更に、佳恋が初めて「パパ」と呼び、達也はこみ上げるものを隠せなかった。

虎朗の本音と、礼子の新たな試練

詩穂は虎朗に「専業主婦ってどう思う?」と聞くと、

「詩穂は働いてくれてるし、苺の面倒も見てくれて感謝してる」

と真っ直ぐに答える。

誰かと飲みに行くより、早く帰って詩穂のご飯を食べ、苺と過ごす時間が一番だと微笑む。

そして最後。礼子の娘・星夏(吉玉帆花)が、おたふく風邪にかかり、新たな“働く母”の壁が立ちはだかる。

印象に残ったシーンとセリフ

「専業主婦って、贅沢ですよね?」中谷の無邪気な爆弾

悪気のない一言ほど、罪深いものはない。

「この台詞、めちゃくちゃモヤった」 「悪気がない分、逆に怖い」

そんな声が並びそうです。

「働いてくれて、苺を見てくれてる」虎朗の真心

専業主婦に対する夫からの感謝の言葉。

これがどれほど救われるものか、当事者にしか分からない。

でも、それをちゃんと口に出して伝える虎朗は、やっぱり素敵でした!

ベランダ越しの“ささやかな連帯”

礼子と詩穂がベランダ越しに会話するシーン——何気ないやりとりに、ものすごく羨ましさを感じました。

たった一言でも本音をこぼせる誰かがいること。

それがどれだけ救いになるかを思い知らされたシーンでした。

筆者の感想と考察

達也の母親像と、“主婦”という呪い

達也が専業主婦を見下す背景には、きっと母親との過去がある。

完璧を求められ、干渉され、コントロールされた記憶。

それが無意識に詩穂へと投影されていたのは確実。

働くママ・専業ママ、どちらにも正解はない

礼子の会社の対応も気になる。

あの軽さ。復職を求める圧。まだまだ“育児”に対する職場の理解は薄いのが現実。

子育ては、仕事より大変です!

正直なところ、仕事の方がずっと楽じゃないかと感じています。

中谷さんが「仕事のほうが楽だった」とこぼした場面には、心の底から共感してしまいました。

仕事は職場を出たら一区切りがつきますが、家事や育児は365日・24時間ずっと続きます。

子どもの命を預かっている責任の重さは、計り知れません。

どれだけスケジュールを立てても、その通りに進むことなんてほとんどありません。

うまくいかないと、イライラしてしまうし、それなら立てない方が楽だと思ってしまうこともあります。

そんな日々の中で、誰かと「しんどいよね」と話したくても、話せる相手がなかなかいないのが現実です。

だからこそ、詩穂と礼子のように、気持ちを共有できる関係性があることが、どれほど救いになるのかを改めて感じました。

👉️ 中谷達也(ディーンフジオカ)の母は毒親?虐待と専業主婦への偏見から読み解く心理考察

登場人物紹介

村上詩穂(多部未華子)

元・出版社勤務の専業主婦。理想的な家庭を築こうと努力するが、家事育児の“見えない負担”に悩む。

村上虎朗(一ノ瀬ワタル)

詩穂の夫。飲食店を経営する働き者で、家族思い。詩穂への感謝を口にできる数少ない男性像。

中谷達也(ディーン・フジオカ)

厚生労働省の官僚でありながら、2年間の育休を選んだ“理論派パパ”。完璧主義が裏目に出る場面も。

中谷樹里(島袋寛子)

達也の妻。専業主婦である母のようにならないと達也をたしなめ、冷静に物事を見る力を持つ。

長野礼子(江口のりこ)

詩穂の隣人でワーキングマザー。出世コースを進んでいたが、育児との両立に日々悩みを抱えている。

坂上知美(田中美佐子)

詩穂のママ友。ほどよい距離感で接してくれる“癒しポジション”。

村上苺(永井花奈)

詩穂と虎朗の娘。天真爛漫な存在で、物語の潤いを与える。

中谷佳恋(五十嵐美桜)

達也と樹里の娘。父と距離を感じながらも、少しずつ歩み寄っていく。

長野星夏(吉玉帆花)

礼子の娘。第2話ではおたふく風邪に。

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