2025春ドラマ

続続最後から二番目の恋(第1話ネタバレ)鎌倉に流れる時間と再会の余韻!名コンビ再びが嬉しい!

あのふたりが、また鎌倉で人生を語り合っている――。

『続・続・最後から二番目の恋』の第1話が放送され、かつての名作を愛したファンたちは、一瞬で“あの時間”に引き戻されました。

前作から11年。

年齢を重ねた千明と和平が、人生のセカンドステージを迎える今、どんな会話を交わし、どんな日常を生きているのか。

懐かしさと同時に、現在を生きる大人たちへの静かなエールにも感じられる第1話でした。

ここでは、ストーリーの流れに沿って丁寧に追いながら、「続・続・最後から二番目の恋」の第1話を振り返ります。

続続最後から二番目の恋(第1話ネタバレ)

時を経て深まる絆の物語

テレビ局のドラマ制作部でゼネラルプロデューサーを務める千明(小泉今日子)は、今や退職金の説明会に参加し、セカンドライフを考える年齢に。

一方の長倉和平(中井貴一)は、鎌倉市観光推進課部長を経て定年後も「指導監」として働き続けています。

二人の関係は「家族でも夫婦でも、隣人でもない」独特のものであり続けています。

シリーズを通して見守ってきた長倉家の面々も、それぞれの人生を歩み続けています。

超マイペースな典子(飯島直子)、「カフェナガクラ」を営む真平(坂口憲二)は双子の赤ちゃんのパパに。

極度の人見知りながら千明専属の脚本家として活躍する麻里子(内田有紀)は更年期を迎え、

和平の娘えりな(白本彩奈)は美大を卒業して海ゴミアートクリエイターとして独自の道を歩んでいます。

コロナ禍を生き抜いた日常

コロナ禍を描写する場面では、長倉家のZoom家族会議という時代を反映したリアルな状況が描かれます。

そんな中、千明がコロナに感染したことを知った麻里子は慌てて駆けつけ、和平は隣の部屋で千明の回復を見守ります。

「どんな形であれ、ずっと一緒に生きていくんでしょ」

という和平の言葉に、いつもの強気な姿勢とは打って変わって「怖いよ!」と泣き出す千明。

長い付き合いの中で互いの弱さも受け入れられる関係に成長している二人の姿が、胸を打ちます。

年を重ねることへの向き合い方

2025年の現在、千明は白髪を活かしたヘアスタイルを選び、年を取ることに肯定的な姿勢を見せています。

和平からプレゼントされた還暦までのカウントダウンカレンダーも、ユーモアを交えて受け入れる姿勢が印象的です。

しかし同時に、テレビ局や出版社など「あの頃は一番イケてたのに」と業界の変化に戸惑い、「なんの段差もないところで転ぶ」という加齢の現実も感じています。

Netflixから連絡が来ても、自分を求められているのではなく過去の作品の素材を使いたいという話に落胆する千明の姿には、ベテランクリエイターの葛藤が見て取れます。

新たな出会いの予感

そんな日常に変化をもたらすのが、かかりつけ医として登場した成瀬医師(三浦友和)と、鎌倉市役所で通訳として働き始めた早田律子(石田ひかり)です。

成瀬は千明に似た看護師の写真を大事にしており、律子は和平の中学時代の汚点(「くらちゃん」と書かれたエロ本の段ボール)を知る人物として登場。

この新たな出会いが今後どのように展開していくのか、期待が高まります。

死と向き合う年齢

同期の葬儀に参列した千明と和平は、上司や同期の死を前に自分たちの未来や死について考えます。

「アホ部長」と呼んでいた上司が千明との関係をほのめかして出世したなどという噂話や、不倫相手がいたのではという故人の秘密。

そうした話題を酒の席で語り合う二人の姿には、人生経験を重ねたからこその複雑な感情が表れています。

感想:本作の魅力

本作の最大の魅力は、やはり小泉今日子と中井貴一の絶妙な掛け合いが再び見れて嬉しくてたまりませんでした!

互いの欠点も含めて理解し合い、時に言い合い、でも離れられない関係性。

長い時間をかけて培われた二人の関係が、より深みを増して描かれていましたね。

また、長倉家を中心とした「チーム感」も健在。

麻里子の「視聴者がイラッとする声が聞こえてくる」というメタ的なセリフや、

和平のエロ本をめぐる家族の会話など、軽快なセリフ回しと温かいユーモアに満ちた日常が心地よく描かれています。

加えて、江ノ電や極楽寺駅など鎌倉の風景が美しく映し出され、”鎌倉時間”とでも呼びたくなるゆったりとした時の流れが画面から伝わってきて、鎌倉に行きたくなりました。

時間の流れと再会の喜び

第1話を通じて強く感じるのは、「時間の流れ」です。

コロナを経験し、年齢を重ね、同期の死に直面するなど、登場人物たちは確実に時を刻んでいます。

しかし、彼らの基本的な人柄や関係性は変わらず、むしろより深みを増していましたね。

加齢や死に向き合いながらも、日常の中に喜びを見つけ、新たな出会いにときめく姿は、視聴者に勇気を与えてくれます。

「最後から二番目の恋」というタイトルが示す通り、人生の最終章に差し掛かっても、まだ恋も夢も続いていくという希望が感じられ、私たちと一緒に登場人物たちの時間も流れていたことを感じさせました。

あっという間の第1話でしたが、これからどのような展開が待っているのか、鎌倉の四季とともに彼らの物語を見守りたいと思います。

「続・続」となっても色あせない魅力を持つこのドラマは、長く愛され続ける理由を改めて感じさせてくれました。

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