2025年春クールの日曜劇場『キャスター』が、放送開始直後から早くも注目を集めています。
主演・阿部寛、そして永野芽郁、道枝駿佑という豪華キャストの競演もさることながら、
物語の“骨格”を担う脚本と制作陣の顔ぶれにも、敏感なドラマファンたちはざわついているようです。
この記事では、
「キャスターに原作はあるの?」「脚本は誰が書いてるの?」
といった視聴者の素朴な疑問にお答えしつつ、本作の世界観を支える脚本チームの実力や、キャスト陣との関係性についても掘り下げていきます。
◆ 『キャスター』に原作はある?→完全オリジナル脚本です
まず最初に明言しておきたいのが、このドラマ『キャスター』には原作は存在しません。
小説や漫画の実写化ではなく、TBS制作による完全オリジナルストーリーとして構成されています。
つまり、物語の展開も結末も、私たち視聴者には全く未知。
だからこそ先の読めなさ、伏線の仕込み、キャラクターの変化などがリアルタイムで話題を呼び、考察熱が自然と高まっていくのです。
日曜劇場といえば、過去にも『半沢直樹』『下町ロケット』『VIVANT』『アンチヒーロー』など、強烈なインパクトを持つ完全オリジナル作品を数多く輩出してきました。
『キャスター』もまた、その系譜に連なる一作と言ってよいでしょう。
◆ 脚本家は誰?6名の強力布陣が集結
『キャスター』の脚本には、6名の実力派脚本家が参加しています。
その顔ぶれを見てみると、日曜劇場の“常連”ともいえる豪華な布陣が揃っています。
・槌谷健(つちや・けん)
代表作:『半沢直樹』『下町ロケット』『ブラックペアン』など。 骨太で緻密な人間ドラマを得意とし、ビジネスや権力構造の描写にも長けた作家。阿部寛といえば『下町ロケット』の印象が強い方も多いのでは?『キャスター』の“正義とは何か”という重厚なテーマにも、彼の筆致が活かされています。
・李正美(り・じょんみ)
代表作:『アンチヒーロー』『ドラゴン桜2』『VIVANT』など。 近年のTBSドラマで頭角を現した女性脚本家。『VIVANT』でのサスペンス展開や、『ドラゴン桜2』の人間関係描写など、緊張感と感情の交差点を描くのが巧み。
・及川真実(おいかわ・まさみ)
代表作:『凪のお暇』『TOKYO MER』(共同脚本)など。 繊細な心理描写や、リアルな会話劇に強みを持つ。
・谷碧仁(たに・あおひと)
・守口悠介(もりぐち・ゆうすけ)
・北浦勝大(きたうら・まさひろ)
それぞれ若手〜中堅の脚本家として注目を集める存在。社会性とエンタメのバランス感覚に優れ、地に足のついたドラマづくりに定評があります。
これだけの人数が関わるということは、単話ごとに担当脚本家が異なる形(いわゆるチーム脚本)だと予想されますが、世界観がぶれないのはプロデュースと演出の手腕によるところも大きいでしょう。
◆ キャストと脚本家の“信頼関係”が成功の鍵に
主演の阿部寛さんは、これまで何度も日曜劇場に主演してきた実績があり、今回が6回目の主演作です。
槌谷健さんとのコンビも『下町ロケット』で経験済み。
現場でも“ツーカーの関係”とも言える信頼感があるのではないでしょうか。
一方、永野芽郁さんと道枝駿佑さんは、それぞれの立ち位置で物語の対となる存在。
特に道枝さんは本作で、サイドストーリーの主役を務めることも決まっており、脚本上でも彼の成長を軸にした“もうひとつの物語”が丁寧に仕込まれているのではと推察されます。
/(日)よる時放送 ️#日曜劇場『#キャスター』の
サイドストーリー『#恋するキャスター』キービジュアル解禁!
さらに、アザービジュアルも公開⋱ どちらの本橋が好きですか?⋰#道枝駿佑 演じる本橋の成長と恋の物語を
U-NEXTでご覧ください… pic.twitter.com/kMB7v2AJM0— 日曜劇場『キャスター』【公式】 (@caster_tbs) April 12, 2025
第1話ではまだ「振り回されている若者」だった道枝くん演じる本橋悠介が、どのように自分の言葉で“報道”と向き合っていくのか。
その変化を描くのも、脚本チームの腕の見せどころです。
◆ ドラマを超えて「構造」を描くチームドラマ
.
╍ ロングティザー解禁 ╍___このぬるい番組を
ぶっ壊します__さらに本編映像がたっぷり加わった
ロングVer.のティザーを大公開!!突如現れた新キャスター
進藤の追い求める真実とは…!?
初回放送まで約3週間…お楽しみに!本作主題歌の… pic.twitter.com/UEIfiiAMBH
— 日曜劇場『キャスター』【公式】 (@caster_tbs) March 26, 2025
『キャスター』が他の報道系ドラマと一線を画しているのは、“一つの事件を追う”だけでなく、その背後にある構造——
すなわち、政治、医療、スポーツ、メディアの癒着や圧力関係——までをも立体的に描こうとしているところです。
それを成立させるには、単独の脚本家だけではなく、視点の異なる作家たちが知恵を出し合う必要があります。
チーム脚本体制の強みが、まさにこの重層的な物語づくりに現れているのです。
SNSではすでに「考察班」が活発に動き始めており、伏線の読み解きや人物関係の裏読みが話題になっています。
脚本チームが仕掛けた“もうひとつの真実”を見抜けるかどうか、それもまたこのドラマの楽しみ方のひとつです。
◆ まとめ:『キャスター』の「原作のない強み」
原作がないということは、自由に物語を設計できるということです。
原作の縛りがない分、脚本家たちは視聴者の反応を見ながら、より良い形で物語を進化させていけます。
特に日曜劇場のような大型枠では、時代の空気や社会的なトピックをタイムリーに取り入れる柔軟性が求められます。
『キャスター』はまさにその理想を体現する形で、2025年春の話題作へと成長しつつあります。
今後も脚本家たちの筆がどのような“真実”を描き出すのか。最後まで目が離せません。
️キャスター【全話ネタバレ最終回まで考察】報道の裏側に潜む“真実”を暴け