NHK連続テレビ小説『あんぱん』第8話(4月9日放送)は、あの“奇跡のあんぱん”が再び焼き上がる感動の回です。
しかし、その感動の余韻も束の間、翌朝、草吉の姿が消えていて――。
小さなパンに込められた想いと、突然の別れに揺れる朝田家の姿が丁寧に描かれた1話となりました。
あんぱん第8話(4月9日放送)あらすじネタバレ
のぶの願いに動かされた草吉「一回きり」で焼くことを決意
釜次(吉田鋼太郎)の怪我、内職の仕事の打ち切り、空っぽの米びつ…。
家族の元気がどんどん失われていく中、長女・のぶ(永瀬ゆずな)は草吉(阿部サダヲ)に頼み込みます。
のぶの真っ直ぐな気持ちに、草吉も心を動かされます。
「一回だけだぞ。それっきり、終わりだからな。」
――そう言って草吉は、かつての腕を振るうことを決意。
即席のパン窯が生み出す、希望のあんぱん
パンを焼くためには、まず窯が必要。
草吉は桂(小倉蒼蛙)らの協力を得て、即席のパン窯作りに取り掛かります。
釜次は終始「俺の石を使うなんて許さん!」と不満顔でしたが、家族が少しずつ活気を取り戻していく様子に、内心穏やかではいられなかったはず。
そしてついに、香ばしい香りとともに焼き上がった、ふわふわのあんぱん。
それは、食べた人の心をホッとさせる“やさしい魔法”のようでした。
あんぱん完売!朝田家に光が差す
草吉のあんぱんは、たちまち町の人たちの間で評判に。
次々と売れていくパンを前に、のぶは心からの笑顔を見せます。
そして、再び草吉に頭を下げるのぶ。
「また焼いてください。お願いします!」
幼いながら、家族のために何ができるかを一生懸命考え、行動してきたのぶの“本気”が感じられました。
羽多子も動く…釜次に頭を下げて「パン屋にして」
のぶだけではありません。
母・羽多子(江口のりこ)もまた、釜次に頭を下げます。
「あの人に、パン屋をやらせてあげてほしいです。」
口数が少なく、耐えてきた羽多子が初めて見せた“本音”とも言える一言。
そして、釜次もついに折れます。
「……勝手にしろ。」
しぶしぶながらも、その言葉の裏には、きっと家族を思う気持ちが込められていたのだと思いたいですね。
そして翌朝、草吉の姿がない…なぜ?
すべてがうまくいきはじめた…そう思った矢先。
翌朝、草吉の姿が朝田家から消えていました。
どこへ行ったのか。なぜ突然――?
残された人々にとって、それは再びの喪失感でもありました。
第8話の感想
今回の第8話は、もう…涙と笑顔が入り混じる神回。
何より心に残ったのは、のぶの「家族を助けたい」というまっすぐな気持ち。
草吉に頭を下げて頼み込む姿には、子どもだからこその純粋な強さがありました。
あれほど強情だった草吉が、その想いに動かされた瞬間には、思わず胸が熱くなりました。
そして、即席のパン窯から焼き上がったあの“あんぱん”!
画面越しにも伝わるような香ばしい香りと、町の人たちが笑顔で買っていく様子…。
あんぱんには、ただ美味しいだけじゃない、“人の気持ちを温める力”が確かに宿っています。
一方で、母・羽多子の「パン屋にしてほしい」という言葉と、釜次のしぶしぶながらも承諾するシーンも感動的。
どちらも不器用だけど、家族を想っての行動なんだと伝わってきて、じんわりと胸に響きます。
でも――
翌朝、草吉が姿を消したと知った瞬間には、思わず「えっ…!」と声が出ました。
せっかくうまくいき始めたのに…。
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草吉が焼いた“奇跡のあんぱん”と、その後の突然の別れ――。
第8話はまさに、笑顔と切なさが交差する回でした!
まとめ|のぶの願いが動かした心、そして草吉の“静かな別れ”
第8話では、のぶの真心が草吉の心を動かし、あのあんぱんが再び人々の手に届きました。
それはただのパンではなく、「人の心をつなぐパン」。
しかし、その喜びの後には草吉の突然の不在という新たな余白が。
草吉はどこへ? 彼の本当の想いとは?
そして朝田家は、これから“パン屋”として歩み出すのか――。
次回、第9話での展開が待ち遠しいですね!