2025年春スタートのNHK朝ドラ『あんぱん』で、柳井崇(北村匠海)の父・柳井清(やない きよし)を演じるのは、嵐の二宮和也さん。
この作品でついに朝ドラ初出演となり、放送前から大きな話題を集めています。
柳井清は物語の中で、すでに他界している人物として描かれますが、主人公・柳井崇の人格や価値観に大きな影響を与えた「父」として、随所にその存在感がにじみ出るキャラクターです。
キャラクター設定|文学と芸術に造詣が深い、知的でやさしい父
柳井清
#二宮和也
出版社を経て新聞社での海外赴任時代に病死。文学や絵に造詣が深い、嵩が大好きな父。清は既に他界しているところから物語は始まる。
嵩にとって清との思い出は、とても大切な記憶です
#朝ドラあんぱん
3月31日(月)スタート
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— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) March 12, 2025
NHKの発表によると、柳井清は以下のような人物です。
- 出版社を経て新聞社に勤務
- 海外赴任中に病死
- 文学や絵に造詣が深く、息子・崇の良き理解者
- 丸縁メガネ+スーツ姿の知的なビジュアル
- 物語は清が亡くなっている時点から始まる
特に「文学・芸術への造詣」「優しさ」「息子への深い愛情」といった設定は、モデルとなった実在人物とも強く重なります。
モデルは誰?|柳井清=やなせたかしの父「柳瀬清」さん
ドラマ『あんぱん』は、アンパンマンの作者・やなせたかしさんと妻・小松暢さんの実話をベースにしたオリジナルストーリーです。
柳井清のモデルは、やなせたかしさんの父「柳瀬清(やなせ きよし)さん」です。
柳瀬清さんのプロフィールと経歴
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高知県香美郡香北町の名家・柳瀬家出身
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学生時代:上海の東亜同文書院に留学
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卒業後:日本郵船→講談社→東京朝日新聞に勤務
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特派記者として上海・広東に赴任
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やなせたかし誕生(1919年)の数年後に病死(享年33)
家族との関係|やなせたかしにとっての「大好きな父」
やなせたかしさんは、著書『アンパンマンの遺書』の中で、亡き父・柳瀬清について次のように語っています。
「父は非常に優しく、毎日おみやげを買ってくるような人だった。母よりも、ぼくは父になついていた」
そして…
「ファーザーコンプレックスになったほど、父の存在は大きかった」
— やなせたかし『アンパンマンの遺書』(岩波現代文庫)より
この証言からも分かるように、父・柳瀬清はやなせさんにとって人格形成の軸となった存在だったのです。
ドラマでの演出|「既に亡き父」としての存在感
『あんぱん』では、清はすでにこの世を去っており、直接の登場シーンは回想や語りの中のみになると見られています。
しかし、やなせたかしさんが4歳のときに父を亡くしたという史実を元にした演出としては、非常にリアルで説得力があります。
実際の柳瀬清さんも、上海赴任中に病気にかかり、高知に残した家族の元に帰ることなく他界しています。
二宮和也さんの朝ドラ初出演|ファン&視聴者の注目ポイント
今回、柳井清を演じる二宮和也さんは、この役について次のようにコメントしています:
「あの連続テレビ小説に自分が出演できるとは思っていなかった。
共演者の方々と“ふっくらと柔らかい作品”を作っていきたい」
俳優として数々の作品に出演してきた二宮さんですが、「父親役」しかも「亡き父として登場」という静かな役柄は新境地といえるでしょう。
視聴者からも、
「二宮くんの演技で泣かされる予感しかしない」
「穏やかで深みのある父役、絶対ハマる」
と期待の声が高まっています。
柳井清という人物がドラマに与える意味
たとえ登場シーンが少なくても、「息子の原点」となる父の存在は物語の土台を支える柱です。
特に、やなせたかしさん=柳井崇が「優しさ」「夢」「正義感」に目覚めていく過程の中で、父の残した記憶や教養が静かに効いてきます。
『アンパンマン』の「空腹の人に自分の顔を差し出す」という哲学の根底には、もしかすると父・清から受け継いだ価値観があったのかもしれません。
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まとめ|柳井清(二宮和也)は、記憶に残る“静かなる父”
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柳井清は、物語の“語られない存在”でありながら、息子・崇や家族に大きな影響を与える人物。
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モデルとなった柳瀬清も、文学や絵に造詣が深く、優しさを持った父だった。
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二宮和也さんの演技によって、その“静かな愛”がどう表現されるのかにも注目です。