2025年4月15日(火)放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』第12話では、「女子だから」という時代の壁に立ち向かうのぶの姿が描かれました。
舞台は昭和10年。
パン食い競走を巡るエピソードを通じて、のぶが抱える葛藤や、周囲の視線に屈せず突き進む姿に多くの視聴者が胸を熱くした回となりました。
この記事では、第12話の詳しいあらすじと見どころ、のぶの感情の変化、そして今後の展開予想までたっぷりお届けします。
「あんぱん」第12話ネタバレ|“女子はつまらん”という言葉を乗り越えて
パン食い競走前夜、のぶの挑戦が始まる
パン食い競走の前日、朝田家を訪れた貴島中尉(演:市川知宏)。
積み上げられたバンの木箱を確認して安堵した彼に、のぶは意を決して話しかけます。
「うち、足だけは自信がある。」
女子の出場が前提にない時代において、のぶの言葉は“無謀”ともとれる挑戦でした。
一等賞の賞品は「ラジオ」。
亡き父・結太郎の
「女子も遠慮せんと大志を抱け」
という言葉を胸に、のぶは真正面から勝負に挑もうとするのです。
開催当日|のぶの背中を押した“悔しさ”と“タスキ”
神社の境内には活気が満ち、パン食い競走の出場者たちが続々と集まります。
かつてのぶと対立した岩男や康太、そして千尋の姿も。
列の中に一人だけ混ざっていた少女は、「女子は出場できない」と誘導員に外されます。
その光景に、のぶは胸の奥にある悔しさを再認識しました。
レース直前、嵩は「お腹が痛い」と言い、タスキをのぶに託します。
「ぼくは棄権する」
その瞬間、のぶは出場の機会を得たのです。
駆け抜けた先に見えた景色──声援と誇り
貴島の号令でレースがスタート。
千尋、岩男たちが先頭を走る中、のぶは後方から猛追を開始。
のぶの走りに、姉妹や観客たちから
「お姉ちゃん本気や!」
と声援が飛び交い始めます。
途中、誰かに突き飛ばされながらも、誰かの手に支えられたのぶは、勢いそのままにあんぱんをくわえます。
結果は、のぶがまさかの一位!!
会場は静まり返り、女子が勝ったという事実に多くの人が言葉を失うのでした。
感想|のぶの走りが“時代の壁”を揺らした瞬間
昭和10年という時代の中で、「女子はつまらん」という言葉は、当時の価値観を象徴するものでした。
その価値観に真正面からぶつかり、自分の存在を証明するように走ったのぶ。
誰かの許可を得るのではなく、自らの信念を貫いて動いたその姿に、胸が熱くなりましたね。
彼女を突き飛ばした存在がいた一方で、支えてくれた誰かがいたことも印象的でした。
また、嵩が“棄権”することでのぶに出場のチャンスを渡したことも、彼なりの応援だったのではないでしょうか。
のぶと嵩、言葉にしない絆が垣間見えるシーンでした。
それにしてもパン食い競争は、実際にやってみるととっても難しそうですね!
【吊ってある”あんぱん”に大苦戦!?】
パン食い競走シーンでのメイキング動画をお届け
とても暑い日に、神社
で1日がかりのロケでした
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— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) April 15, 2025
今後の展開予想|のぶに訪れる新たな転機とは?
この勝利は、のぶにとって単なる一等賞ではありません。
自分の力で変えられる現実があること、声を上げれば伝わること、そして“女子でも”やれるという実感。
彼女がこの経験をどう未来につなげていくのか、次回以降の物語にも注目が集まります。
そして、のぶに支えられたあの“背中の手”の正体──今後のキーパーソンとなるのかもしれません。
登場人物ピックアップ
- 朝田のぶ(今田美桜):女子としての限界を跳ね返した勇気のヒロイン。
- 柳井嵩(北村匠海):のぶに出場のチャンスを託した静かな応援者。
- 柳井千尋(河合優実):嵩の弟で、レースでは堂々たる走りを見せる。
- 貴島勝夫(市川知宏):のぶの幼なじみで海軍中尉。あんぱん競走の発案者。
- 朝田釜次(吉田鋼太郎):最初は反対しながらも、家族を支える頑固者の祖父。
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