前回の第9話で、母・登美子と再会した嵩。
しかしその第一声は、冷たい一言でした――「何しに来たの」。
第10話では、その続きを描きます。嵩の想い、登美子の事情、そして田んぼ道で交わされる“あんぱん”のやさしい奇跡。
視聴者の涙を誘う、胸を締めつける展開が待っています。
あんぱん第10話(4月11日放送)あらすじネタバレ
母・登美子の拒絶「何でもないんです」
格式ある邸宅の前で、やっと出会えた母。
嵩は千尋のために、そして自分自身のために、勇気を振り絞って言葉を紡ぎます。
「千尋が熱を出して……でも……母さんに、会いたかった」
しかし、登美子の反応は想像を超えるものでした。
玄関前に現れた中年の男性と小さな女の子。
女の子が登美子を見上げて言います――「お母さま」。
登美子は嵩に背を向け、「親戚の子が来たの」と男性に説明。
まるで赤の他人のように――。
「もうここには来ちゃいけない」心を裂く母の一言
重い扉が閉まり、登美子は嵩のもとへ。
無言のまま嵩を抱きしめ、しかし耳元で囁くのは――
「もうここには来ちゃいけない。伯父さんのところに帰りなさい」
その手には一枚の一円札。
差し出す登美子の手を、嵩は振り払います。
そして――走った。
泣きながら、叫びながら、地面を蹴り続けた嵩。
砂埃にまみれた革靴、のどを潤すものもなく、ただただ“逃げたかった”。
「父さんに、会いたい…」
夕暮れの田んぼ道、奇跡のあんぱん
倒れそうな身体で田んぼ道にへたりこむ嵩。
もう立ち上がれない……そう思ったその時――あんぱんの匂いがした。
目を開けると、羽多子がそっとあんぱんを差し出していたのです。
「あんぱん、どうぞ……」
その後ろにはのぶも。
水筒の水を渡しながら、ふたりは何も言わずに嵩を包みこみます。
嵩は、むさぼるようにあんぱんを食べました。
それは“生きるためのパン”。
その味が、心に染み渡っていきます。
感想|拒絶と再出発、あんぱんが繋いだ命
この第10話は、「痛み」と「救い」がはっきりと描かれた回でした。
母に拒絶されるという経験は、幼い嵩にとって心の奥深くをえぐるような出来事。
登美子が自分に何も言わず、別の家庭を築いていたと知ったときの嵩の衝撃は、計り知れません。
その現実を真正面から突きつけられた彼の姿に、視聴者も胸を締めつけられたはずです。
一方で、登美子もまた苦渋の決断を経て、再婚という道を選んだのかもしれません。
親子でありながらすれ違ってしまった二人の運命が切なく、現代にも通じる“家族のかたち”の複雑さを感じさせました。
そんな嵩を救ったのは、のぶと羽多子が差し出した一つのあんぱん。
何気ないその存在が、命の灯のように嵩を支え、生きる力を与えました。
のぶや羽多子の“何も言わずに寄り添う”優しさがまた、涙を誘います。
この第10話は、「痛み」と「救い」がはっきりと描かれた回でした。
母に拒絶されるという経験は、幼い嵩にとって心の奥深くをえぐるような出来事。
でもその直後に登場する“あんぱん”が、まるで命をつなぐ灯のように嵩を支える。
何気ない食べ物が、人を救う瞬間がある――それをまざまざと見せてくれました。
のぶや羽多子の“何も言わずに寄り添う”優しさがまた、涙を誘います。
まとめ|第10話のポイント
- 登美子、再婚相手と思われる男性と子どもと暮らしていた
- 嵩を”親戚の子”として紹介し、拒絶する
- 一円札を渡し、帰るように告げる
- 嵩、衝撃と悲しみで走り出し、田んぼ道で力尽きる
- 羽多子とのぶがあんぱんを手に迎えに来る
第10話の登場人物ピックアップ
嵩(たかし)…心から会いたかった母に拒絶され、深く傷つく。
登美子(とみこ)…新たな家庭を築いている様子。嵩を前にしても苦しげな表情。
羽多子(はたこ)…嵩をあんぱんで救い出す。厳しさと優しさを兼ね備えた母代わり。
のぶ…嵩を温かく見守る姉のような存在。無言の優しさが光る。
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次回第11話では、朝田家に戻った嵩がどう変わるのか――そして、登美子の真意は語られるのか?
感情の波から目が離せません。
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